拙著:「いつもの不安」を解消するためのお守りノート

「いつもの不安」を解消するためのお守りノート 勝 久寿 著(永岡書店)  

本書では、不安の裏側に隠れている“本来の願望”を明らかにして、その達成を目的とすることによって、不安にとらわれずに行動する方法を紹介しております。そのカギとなるのが、「気分本位から目的本位への変化」です。

そもそも不安に意識を向けて解消しようとすると、かえって強くなるものです。そのため、不安な気分に意識を向けるのではなく、「本当はこうなりたい」「こうしたい」という“本来の願望”を明らかにし、それに意識を集中して行動できるようになることが大切です。本来の願望の達成に向かって行動できるようになると、不安に執着しなくなり、結果的に不安が解消されていきます。これが「気分本位から目的本位への変化」です。

これは私の20年以上にわたる精神科治療の中で、かぎられた診療時間で最大限の効果が得られるように工夫を重ねて生まれたものです。森田療法、認知療法、行動療法等などの要素を柔軟に取り入れ、わかりやすく取り組みやすいものにしています。

この方法は実際に不安症の患者さんに対して、十分に効果を発揮してきました。そしてこの方法は、普段は問題なく生活していても、「いつもの不安」があるがためになかなか思うように行動できず、「なりたい自分」になれない人たちにも有用だと考え、本書を執筆しました。

精神療法は医師による一方的な治療を受けるだけでは、十分な効果をは得られません。自分自身が日常の生活の中で実践することが大切です。

本書では「真理はシンプル」との考えから、大事なことに絞ってやさしく解説しています。ぜひさらっと読んで、濃厚に実践してください。本書があなたの心のお守りとして、お役立てれば幸いです。(「いつもの不安」を解消するためのお守りノート、はじめにより)

本書は私が2017年3月に執筆した最もシンプルな森田療法の本です。どなたでもすぐに実践できるようにマンガやワークを取り入れました。一般の方に向けてなるべく平易に書いたものですが、有名な専門医からも高い評価をいただいています。現在、アマゾンなどで中古を中心に安価に購入できます(画像をクリック)。不安がちな人には即効性が期待できますので、是非お読みになっていただきたいと思います。

本書を取り上げてくれた主なウェブサイト

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高校生新聞ONLINE 高校生ライフ 【健康豆知識】将来が不安で眠れない→不安の捉え方を変えてみよう