社会生活は、ストレスであふれており、避けることはできません。
一時的でかつ適度のストレスは、人間の成長において欠かせないものです。

一方で、ストレスは様々な有害な心身の反応も引き起こします。
その中でも交感神経の興奮と、それに伴う精神的な緊張は、特に苦痛が強いものです。
ストレスは、一時的であっても、絶対的に過大なものであれば、急性ストレス反応や外傷後ストレス障害を引き起こし、その人にとって相対的に過大なストレスは、適応障害の原因となり得ます。

これらの急性のストレス疾患は、ストレスによる反応によって、ストレスに対処できなくなる状態です。
放置すると、ストレスに対処できないことによって、ますますストレスが大きくなるという悪循環が生じます。
このような場合は、早急にストレス反応を対処できるレベルまで低下させるよう環境を整えることが必要になります。

また持続的なストレスは、慢性的な精神疾患である不安障害やうつ病などの要因となります。
これらの慢性のストレス疾患は、ストレスによる反応に耐えているうちに、不安が慢性化したり、消耗によって活力がなくなり抑うつが現れたりした状態です。
過重な仕事でも成し遂げるべきという誤ったイメージで無理をした結果、かえって成し遂げることができなくなってしまうのです。
このような状態になる前に、ストレスによる緊張をなるべく頻繁に弛緩(リラックス)することが大切です。

一日は24時間しかないので、忙しい人ほど、すぐには解決できないストレスを抱え、睡眠時間やリラックスする時間がとれないのは必然です。
そのことがうつ病をはじめとする精神障害を増加させている大きな要因の一つと考えております。
持続的にストレスがかかっている時には、意識的に睡眠を多くとったり、気分転換やリラクゼーションを行ったりして、気持を弛緩させて活力を維持することが重要と考えます。
このような時間が取れない場合は、仮眠、ストレッチ、マッサージ、音楽、アロマ、筋弛緩法、腹式呼吸など、仕事の合間や、その最中にでもできることを行うのが良いと思います。

ストレスによる持続的緊張は、徐々に活力をうばい、「とらわれ(Toraware)」を促進して容易には回復しない精神障害を引き起こしますので、活力を維持するために間欠的に(断続的に)弛緩できる工夫とその方法を身につけることが必要と考えます。