
様々なストレスから心を守る、あるいは不安障害やストレス障害を克服するためには、症状の元となる「とらわれ(Toraware)」から解放されることが必要です。
ここで言う「とらわれ」は英語の「preoccupation」に相当します。「とらわれ」は、感情を伴った体験に執着することによって生まれます。「とらわれ」は、強い恐怖体験ではもちろん、なにげない日常的な体験ですら起こりえます。
そして認知、行動、感情、身体など心身全体に影響を及ぼします。
そのため「とらわれ」が進むと様々な誤ったイメージが形成され、主観的な思い込みが強くなり生活全体が歪んでしまいます。そのため事実に基づいた体験ができなくなり、自己実現が困難になります。
現代は病気、経済、宗教、ネット空間などいたる所で「とらわれ」が生じやすい「とらわれの時代」と言えます。
「とらわれ」から解放され、主観と客観が一致した「素直で自由な心」となるためには、認知、行動、感情、身体のそれぞれに働きかけて単に症状を緩和するだけでは不十分です。生活習慣自体を変化させ、実体験を通して誤ったイメージを修正し、自己実現を促すことが重要だと考えます。
当院では、患者様に、以下の 心を守る「八つの変化」を生活指針として実践することをお勧めしております(カッコ内は特に読むことをおすすめする場面です)。
- 気分本位から、自己実現に向けた目的本位の行動へ
(嫌な気持ちにとらわれて、目的から遠ざかっているとき)
>>詳細はこちら - 完璧主義から、周囲と調和した自然主義へ
(完璧さにとらわれて、ヘトヘトになっているとき)
>>詳細はこちら - 理想本位から、真実を見失わない現実本位の考えへ
(理想にとらわれて、自分にダメだしをしてしまうとき)
>>詳細はこちら - 内向的生活から、変化に富んだ外向的生活へ
(頭の中でグルグルと考えて、思い込みが強くなったとき)
>>詳細はこちら - 引込み思案から、自尊心の回復につながる自己主張へ
(周りの目にとらわれて、自分を大切にできないとき)
>>詳細はこちら - 否定的視点から、希望を見出す肯定的視点へ
(「悪いことばかり起こる」と嫌になったとき)
>>詳細はこちら - 持続的緊張から、活力を維持する間欠的弛緩へ
(常に気が張ってしまい、消耗しがちなとき)
>>詳細はこちら - 精神的支柱を1本柱から、動揺しにくい複数の柱へ
(何かにたよりがちで、ストレスに動揺しやすいとき)
>>詳細はこちら
詳細は拙著「いつもの不安」を解消するためのお守りノート/永岡書店 、「とらわれ」「適応障害」から自由になる本/さくら舎をご参照ください。
